過去のない女

物語

昔秋田県に旅行に行ったことがある。大学を卒業して就職が決まらずに苦しんでいた時にとりあえず北へ向かおうと車で日本一周旅行に出かけたときのことだ。順調に北へ向かって車を走らせてたある日、秋田県を訪れることになった。あれはまだ6月の初めの頃でまだ涼しかったと記憶している。私は割かし都心部に住んでいたので東北地方は町や建物が少ないと思っていた。秋田に行ったときにコンビニがあってサークルKだった気もするのだが、それがあって「おお、こんなところにもサークルKがあるなんて」とうれしくなった記憶がある。

そこに入ったときに割かし珍しいものもあった気もするが、比較的どこも同じような商品が並んでいるのねと思っていた。そこでおにぎりとビタミンマッチを手に取りレジへ行った。そうなんですここは秋田なんです。どれほど秋田美人がいるものかと期待していたらいたんです秋田美人。コンビニのレジのお姉さんは年のころ24,5くらいの若い女の人で肌はきれいな肌色に近い白でコンビニの制服を着ていた。

お金を払っておつりをもらおうとしたら当時よくあったおつりを両手で包んで渡すというやり方で、手を挟まれた。びっくりした私はお姉さんの顔を見るとじっと微笑んで私を見ているのだ。手を引こうとするとなかなか力強い力で包み込まれている。私は顔を赤らめてしまった。お姉さんは言った。「女の人に騙されちゃだめよ」と。誘惑しているのはあなたじゃないですかと私は思い、小銭を受け取ると一目散にお店を飛び出した。

その後車を走らせてその日の宿に泊まっていたら、旅館の廊下でそのお姉さんとばったりすれ違った。

その旅館の温泉は地元の人でも入りに来れるそうで、そのお姉さんも入りに来たそうだ。

まる

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