人間の体には心には恒常性ホメオスタシスという機能がある。
人間は常に同じ状態を維持したいという本能があるから、何かをもらったらその分差し出したくなる。
差し引きゼロにして同じ状態を保とうとする。
取引をしていてあるいはやり取りをしていて自分のエネルギーを削られたらその分同じだけ相手を削って差し引きゼロ、同じ状態を維持したがる。
この場合は自分と相手の間に起こる変化を一定に保とうという作用だ。
その分相手からいい情報やいい感情をもらったら、お互い同等だった差が自分だけ量が多い状態に増えるのは本能的にいやなので、その分相手を上げようとする。
そうして最初と最後に相手と自分との間の差を変化なしの量にしようとする本能がある。
そうしないと後から恨まれたりねたまれたりしたらいやだからだ。
その仕返しを先祖代々DNAに刻み込んで今まで生きてきているので本能的にそうしてしまうのだ。
生産物なら別
しかし相手にあげるものが自分で生産できるもの、つまりあげても自分の取り分は確保できるものは上げることにより、同等物がもらえるのでこっちは別のものを手に入れることができる。
Aのものを自分が生産できるとして
一日10個Aを生産できるとしたら
AAAAAAAAAA
Aのものを10個だ。
しかし別の人が
Bを5個持っていたら
三個くらい交換すれば、
AAAAAAABBB
という布陣にすることができる。
Aだけでも十分だけれどもBも加えると、ますますバラエティー豊かになる。
Aはいくらでも生産できるから、交換するだけで何もせずともBをも手に入れることができる。
生産できるものは
生産できるものは自家製の野菜だったり、笑顔だったり、挨拶だったり、募金だったり、思いやりだったり、自分ができるものであるならば何でもよいのだ。
絵だったり音楽だったり詩だったりトークだったり、自分でできれば何でもよい。
それを元手にいろいろなものと交換して、自分の持ち分を増やすのだ。
こうした持ち分はエネルギーであり資産財産と呼べる。
持っていると豊かな気持ちになったり、使い勝手がある。
トーク力を毎日生産していれば鍛えて生産していれば、それで人とコミュニケーションをとるときにさらに良いエネルギー交換ができていい情報を手に入れたり、居心地の良いスペースを確保できたりする。
つまり何かしらを毎日生産していれば、それをもとにしていろいろな有益なものと交換をすることができるのだ。
そうして豊かになってゆく。
それは必ずしもお金ばかりではなく、有利なポジションだったり、いい立場だったり、優しい配慮だったり有益なものなら何でもよい。
お金だって手に入れてそうしたいい思いをするために使ったりもするのだから、お金でもらわなくても最初から現物でもらってもよいのだ。
必ずしもお金を通さなくても、それそのものを手に入れられれば何でもよいのだ。
そうした物々交換が根底にあるこの世の中で、まずは元となる交換物を自分も持とう。
そうしてそれをもとにいろいろなものと交換して、豊かになってゆこう。
それはトークだったり、笑顔だったり、挨拶だったり、礼儀だったり、人は意外なほどいろいろなものを生産できる。
それをもとにどんどん交換して豊かになりましょう。
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